【500番台】 (P形)
高速旅客列車牽引用として、1965年 - 1966年に17両 (501 - 512・527 - 531) が製造され、
1968年に基本番台(77 - 84) から (535 - 542) が改造竣工された。
「P形」は、「旅客」を表す "passenger" の頭文字に由来する。
従来は20系寝台特急列車牽引用としてEF60形500番台を使用していたが、
同形式は定格速度の面で不利であるため、本形式基本番台の設計を基に
EF60形500番台と同様の20系客車牽引用装備を搭載した本番台が設計された。
塗色は直流機標準の青15号とクリーム1号ながら、EF60形500番台と同様に
特急色と呼ばれる20系客車と意匠を合わせた塗り分けを採用した。
両端面の窓周りを含んだ上部とそれを結ぶように上下にクリーム色の細帯を配する。
【1次車】
昭和39年度第3次債務で501・502号機が製造された。
中央線電化・増発用を名目としている。
501号機は500番台では唯一、落成から2年間程度0番台と同じ一般塗装だった時期があり、
その塗装で寝台特急を牽引している。
加えて、昭和39年度第5次債務で503-512号機が製造された。
東海道本線増発用を名目としている。
ただし、実際には寝台特急牽引用として投入されたため、全機が東京機関区に配置された。
0番台2次車に合わせ、抵抗バーニア制御器はCS25Aである。
【500番台】(F形) 「貨物列車」を表す "freight" の頭文字に由来
高速貨物列車牽引用として、1965年-1966年に17両 (513-526・532-534) が製造された。
牽引定数1,000tの貨物列車を100km/hで牽引する必要から、P形を基本に、
重連総括制御機能・空気管付き密着自動連結器・連結器の自動復心装置
・編成増圧装置・電磁自動空気ブレーキへの指令機能などを追加した区分である。
「F形」の呼称は、「貨物列車」を表す "freight" の頭文字に由来する。
外観上、3本の空気管コックと3種の電気連結器が前面下部に設けられて
ホースやジャンパケーブルが装着され、さらに連結器も上部に自動復心装置を付加した
空気管付き密着自動連結器であるため、スマートなP形とは一変して複雑かつ物々しい印象となった。
この様に任務も装備もP形とは大きく異なるF形だが、製造に当たっては
特に車番を分ける措置はとられず、P形と同じ「500番台」のくくりで連続して車番が振られた。
このためP形、F形とも車番が連続しておらず、「飛び番」が存在している。
(Wikipediaより) |